桜は親父を思い出す
こんにちは
僕の親父は3年前の桜が満開の時期に病室で苦しみながら桜が散る頃に息を引き取りました。
桜のキレイな場所や楽しいお酒とかの紹介ではないのであしからず。
親父は腎臓が悪く年末から入院していましたが
医師からは「もってあと2ヶ月」と言われていました。
親父には伝えていませんでした。
3月の始め病院の敷地内を車椅子で散歩しながら「桜が咲いたらまた散歩しようよ」僕の誘いに親父は軽く頷く程度でした。
桜が満開のころには親父はベッドから起き上がることも出来なくなっていました。
口の周りが血まみれになった親父を見て嫁さんは「辛くて見てられない」と泣いていました。
近くの公園や遅咲きの桜新町の桜。
僕は携帯で撮った桜を毎日親父に見せていました。
『桜ちゃんと分かってるかな』・・・
「親父今年は無理かもだけど退院したら来年は一緒にお花見しようよ」
親父は天井を見つめてボンヤリしていました。
親父が息を引き取った夜、遺体を安置している施設は夕方5時で閉まってしまうので仕方なく家に帰ったもののなんだか落ち着かず。
見かねた嫁が「登ってくれば?」と言ってくれました。
その日は親父との思い出を色々思い返しながらジムで登りました。
桜はとてもキレイですが僕は桜を見ると少し寂しい気持ちになるようになりました。
桜も満開だし親父の写真と一緒に少し外でも散歩しようかな